FP1級の過去問を解こう(2024年5月)「6つの係数」

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今回のテーマは、「6つの係数」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年5月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年5月26日実施)《問1》

《問1》 Aさん(50歳)は、毎年一定金額を積み立て、65歳の時点で、現在の価値で2,000万円を貯めたいと考えている。今後15年間について毎年2%ずつ物価が上昇していくと仮定した場合、50歳から65歳までの15年間の毎年の積立額として、次のうち最も適切なものはどれか。
なお、現在の貯蓄額は0円とし、積立期間の運用利回り(複利)は年5%、積立は年1回行うものとする。また、下記の係数表を利用して算出し、計算結果における万円未満を切り捨て、手数料や税金等は考慮しないものとする。

1) 92万円
2) 124万円
3) 179万円
4) 259万円

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年5月26日実施)

6つの係数

終価係数 現在の額を一定の利率で運用した場合の将来の額を求める。
現価係数 将来の必要金額を得るために、一定の利率で運用する場合の現在の必要金額を求める。
年金終価係数 毎年の積立額から将来の積立合計額を求める。
減債基金係数 目標額を貯めるために必要な毎年の積立額を求める。
年金現価係数 目標の年金額を受け取るために必要な年金原資を求める。
資本回収係数 保有資金額を毎年の年金として受け取れる額を求める。

6つの係数の逆数

一時金運用の将来&現在を計算 終価係数&現価係数
積立て運用の将来&現在を計算 年金終価係数&減債基金係数
取崩し運用の将来&現在を計算 資本回収係数&年金現価係数

それでは、問題を検討していこう。

現在の価値で2,000万円を貯めたいと考えており、今後15年間について毎年2%ずつ物価が上昇していくと仮定した場合、15年後に必要な金額は、終価係数で求める。

2,000万円×1.3459=2,691.8万円 となる。

そして、2,691.8万円 を貯めるため15年間の毎年の積立額を求めるには、減債基金係数を使う。

2,691.8万円×0.0463=124.63万円 となる。

答えは、124万円(万円未満を切り捨て)である。

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