FP1級の過去問を解こう(2024年9月)「景気動向指数」

FP

今回のテーマは、「景気動向指数」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年9月8日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年9月8日実施)《問16》

《問16》 景気動向指数に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) 内閣府が公表する消費者態度指数は、今後の暮らし向きの見通しなどについての消費者の意識を調査して数値化した指標であり、景気動向指数の先行系列に採用されている。
2) 国土交通省が公表する新設住宅着工床面積は、住宅の建築着工状況を集計した指標であり、景気動向指数の一致系列に採用されている。
3) 総務省が公表する家計調査は、国民生活における家計収支の実態を把握し、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料を提供することを目的とした統計調査であり、この統計における家計消費支出は景気動向指数の一致系列に採用されている。
4) 財務省が公表する租税及び印紙収入、収入額調は、税収の動向を把握するための統計資料であり、この統計における所得税収入は景気動向指数の遅行系列に採用されている。

一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年9月8日実施)

それでは、各肢を検討していこう。

1 正しい。

消費者態度指数
消費者の消費に関する今後半年間の見通しを調査して指数化したもので国内景気の先行指標とされる。内閣府の「消費動向調査」の中で毎月1回公表される。

2 誤り。

新設住宅着工床面積
建築主から都道府県知事に提出された住宅の建築工事届を集計した指標で、景気を確認する先行指数として注目されている。

3 誤り。

家計調査
国民の家計収支の実態を明らかにするために総務省統計局が行う調査。全国の消費者世帯から抽出された約9000世帯を対象に、家計の収入や支出、貯蓄や負債の保有などについて毎月調査している。
消費や景気の動向を捉える指標の一つであり、国の経済政策や社会政策を立案するための資料としても利用される。
この統計における家計消費支出は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。

4 誤り。

租税及び印紙収入決算額調
税収の動向を把握するための資料であり、利用者の利便に供するためホームページに掲載している。

このうち、法人税収入は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。

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