FP3級の過去問を解こう(2024年1月)「タックスプランニング」

TAX FP

今回のテーマは、「タックスプランニング」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)【第2問】(46)~(47)

【第2問】 次の各文章((46)~(47))の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。

(46) 所得税において、病気で入院したことにより医療保険の被保険者が受け取った入院給付金は、(   )とされる。
1) 非課税所得
2) 一時所得
3) 雑所得

(47) 所得税において、為替予約を締結していない外貨定期預金を満期時に円貨で払い戻した結果生じた為替差益は、(   )として総合課税の対象となる。
1) 利子所得
2) 一時所得
3) 雑所得

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)問題指示文一部改変

正解(46)  1) (47) 3)

それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。

(46)  1)

入院給付金は、非課税所得とされる。

主な非課税所得
・非課税口座内の少額上場株式等に係る配当等(いわゆる「NISA」)
・傷病者や遺族などの受け取る恩給、年金
・給与所得者に支給される一定の旅費、限度額内の通勤手当、職務の遂行上必要な現物給与
生活に通常必要な動産の譲渡による所得
・心身に加えられた損害または突発的な事故により資産に加えられた損害に基づいて取得する保険金、損害賠償金、慰謝料など
・国または地方公共団体が行う保育・子育て助成事業により、保育・子育てに係る施設・サービスの利用に要する費用に充てるために給付される金品
・宝くじの当せん金
参考)No.2011 課税される所得と非課税所得(国税庁Webサイト)

(47) 3)

為替予約を締結していない外貨定期預金を満期時に円貨で払い戻した結果生じた為替差益は、雑所得として総合課税の対象となる。

雑所得とは、他のいずれの所得にも該当しない所得のことである。
総合課税の対象であるが、雑所得としてマイナスとなっても他の所得と合算できない。

類題)為替予約を締結していない外貨定期預金を満期時に円貨で払い戻した結果生じた為替差益は、一時所得として総合課税の対象となる。✖
2級 学科試験(2024年1月28日実施)問題32ー4

解法のポイント)非課税所得は頻出論点である。外貨定期預金については、主たる論点からは外れるが、この機会に復習しておこう。

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