今回のテーマは、「上場株式の相続税評価」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)《問47》
《問47》 2023年12月4日に死亡したAさんが所有していた上場企業であるX社の株式1,000株を相続により取得した場合、下記の〈上場株式Xの最終価格〉から算出されるX社の株式1,000株の相続税評価額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。

1) 44万9,000円
2) 45万円
3) 45万1,000円
4) 45万6,000円
一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)
正解:3
それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。
上場株式
下記の1~4の価格のうち、最も低い価格で評価する。
- 課税時期の最終価格
- 課税時期の属する月の毎日の最終価格の平均額
- 課税時期の属する月の前月の毎日の最終価格の平均額
- 課税時期の属する月の前々月の毎日の最終価格の平均額
なお、相続税の課税時期は、相続により財産を取得した時(被相続人が死亡した時)である。
資料を検討すると、計算に使用できるのは、上4行となり、最も低い価格は、451円であるので、
451円×1,000(株)=45万1,000円
となる。
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