FP2級の過去問を解こう(CBT試験問題・2025年5月公表分・学科)「個人年金保険の一般的な商品性」

個人年金 FP

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定2級試験は、CBT方式に移行している。

今回のテーマは、「個人年金保険の一般的な商品性」である。

CBT試験問題・2級 学科試験(2025 年5月公表分) 問 13

問13
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) 確定年金では、年金支払期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡保険金として受け取ることができる。
2) 保証期間付終身年金の保険料は、他の契約条件が同一であれば、被保険者が男性のほうが女性よりも高くなる。
3) 変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
4) 個人年金保険では、被保険者が保険料払込期間中に所定の高度障害状態に該当すると、以後の保険料の払込みが免除され、直ちに年金を受け取ることができる。

正解:3

それでは、各肢を検討していこう。

1 誤り。

確定年金は、被保険者の生死に関わらず、あらかじめ定めた期間(10年、15年など)必ず年金が支払われるタイプである。

確定年金において、年金受取人が支払期間中に亡くなった場合、遺族(受益者)が受け取るのは「既払込保険料との差額」ではなく、「残りの期間に対応する年金(または一時金)」である。

2 誤り。

女性の方が平均寿命が長いため、保険料は高くなる。

年金保険(特に終身年金)は、保険会社から見れば「長生きすればするほど、支払う年金総額が増える」という商品。

  • 女性: 平均寿命が長い = 年金を受け取る期間が長くなる可能性が高い = 保険料は高く設定される
  • 男性: 女性に比べ平均寿命が短い = 年金を受け取る期間が短くなる可能性が高い = 保険料は安く設定される

3 正しい。

変額保険は、契約者が支払った保険料を、株式や債券などで運用する「特別勘定」で管理する。
この運用の良し悪しが、ダイレクトに受取額に反映される仕組みである。

4 誤り。

個人年金保険において、高度障害状態になり「保険料払込免除」となった場合、契約はそのまま継続される。

  • 保険料: 以後の払込みは不要になる。
  • 年金受取: 当初の契約通り、年金支払開始日(たとえば60歳や65歳)が来るまで待つ必要がある。「直ちに」受け取れるわけではない。

特約などで「高度障害保険金」が支払われるタイプ(終身保険や定期保険など)であれば、高度障害に該当した時点で保険金を受け取り、契約は消滅する。

しかし、一般的な個人年金保険は「老後の資金準備」が目的であるため、契約を消滅させずに「払込を免除して、老後に予定通り年金を出す」という形をとるのである。

(解法のポイント)
本問は頻出論点である。しっかりとおさらいしておこう。

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