FP1級の過去問を解こう(2025年5月)「配当割引モデル(定率成長モデル)」

株式 FP

今回のテーマは、「配当割引モデル(定率成長モデル)」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年5月25日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年5月25日実施)《問20》

《問20》 株価が1,500円、期待利子率(割引率)が5.5%、1株当たりの予想配当が45円の場合、定率で配当が成長して支払われる配当割引モデルにより計算した当該株式の予想配当に対する期待成長率として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
1) 2.34%
2) 2.50%
3) 2.84%
4) 3.17%

正解:2

この問題は、定率で配当が成長する配当割引モデル(定率成長モデル)(Gordon Growth Model, ゴードン成長モデル)を用いて、株式の期待成長率 g を求める問題である。


配当割引モデル(定率成長モデル)の公式

$P= \frac{D}{r – g}$

  • P:株価(現在の株式価格)
  • D:1株あたりの予想配当
  • r:期待利子率(= 割引率)
  • g:配当の成長率(求める値)

問題の前提

  • 株価 = 1,500 円
  • 予想配当 = 45 円
  • 割引率(期待利子率) r = 5.5% = 0.055

求める式

$g=r−\frac{D}{P}$

これに数字を代入する。
$g=0.055 − \frac{45}{1500}$
g=0.055−0.03= 0.025


g=0.025= 2.5%



🔍 ポイント解説

  • 配当割引モデル(定率成長モデル)は、配当が毎年一定の割合で成長すると仮定して、株価と配当から成長率や利回りを求めるときに使う。
  • この問題では株価・配当・割引率が与えられているため、逆算して成長率 g を求める形になる。

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