FP1級の過去問を解こう(2025年9月)「外貨預金」

FP

今回のテーマは、「外貨預金」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年9月14日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年9月14日実施)《問20》

《問20》 下記の〈条件〉で、円貨を外貨に交換して為替予約を付けずに外貨預金に預け入れ、満期時に外貨を円貨に交換して受け取る場合において、損益分岐点となる為替レート
として、次のうち最も適切なものはどれか。

なお、本問において、損益分岐点となる為替レートとは、預入時の円貨の額と満期時
に受け取る円貨の額(元本および利子の円換算額)が一致する満期時における為替レー
ト(外貨を円貨に交換する際に適用される為替レート)をいうものとし、税金等につい
ては考慮しないものとする。また、3カ月は0.25年として計算し、計算結果は表示単位
の小数点以下第3位を四捨五入すること。

一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年9月14日実施)

正解:4

カスタマーズレート(対顧客市場)

TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)
円を外貨に替える時に適用される為替レートのこと。金融機関が、顧客へ外貨を販売する時のレートである。

TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
外貨を円に戻すときの為替レートのことを指す。金融機関が、顧客から外貨を購入する際のレートとなる。

TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)
金融機関が顧客と外国為替取引を行う際の当日受け渡し用の基準レートで、TTSとTTBの平均値である。

この問題のポイントは、「預けた時(円→外貨)」と「戻ってきた時(外貨→円)」で円の価値が等しくなるレートを探すことである。

損益分岐点を出すための3ステップ

損益分岐点とは、「満期時に1ドル何円で買い取ってもらえれば、元が取れるか?」というボーダーラインのことである。

① 最初に「いくら払ったか」を確認する

まず、1ドルを手に入れるために支払った金額を確認しよう。

外貨預金を始めるときは、銀行からドルを買うので TTS を使う。

  • 1ドルあたり:132.30円 支払った。

② 満期までに「どれくらい増えるか」を計算する

預けている間に利息がつく。ただし、利息は「年率」なので、3カ月分に直す必要がある。

  • 利息(3カ月分): $3.20\% \times 0.25 \text{(3カ月/12カ月)} = \mathbf{0.8\%}$
  • 増えた後のドル: $1 \text{ドル} + 0.008 \text{ドル} = \mathbf{1.008 \text{ドル}}$

つまり、満期には「1ドル」が「1.008ドル」になって戻ってくる。

③ 「支払った円」を「増えた後のドル」で割る

「戻ってきた1.008ドル」を円換算したときに「最初に払った132.20円」になるTTBは、
132.30円=1.008ドル×TTB
$$TTB=132.30\text{円} \div 1.008\text{ドル} = \mathbf{131.25\text{円}}$$

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