今回のテーマは、「日経225先物等」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)《問20》
《問20》 国内の取引所に上場している日経225先物等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 日経225先物は、日経平均株価(日経225)を原資産とする先物取引であり、大阪取引所に上場している。
2) 日経225マイクロ先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の100倍の金額となり、呼値の単位は5円である。
3) 日経225先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額となり、呼値の単位は10円である。
4) 日経225先物は、原則として、3月、6月、9月、12月の各月の第2金曜日の前営業日が取引最終日である。
一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2024年1月28日実施)
正解:2
日経225先物(にっけい225さきもの)
日経平均株価(日経225)を対象とした株価指数先物取引の一つ。大阪取引所のほか、シンガポール取引所(SGX)、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にも上場している。
最低取引単位(1枚)は日経225を1000倍した金額で、呼び値の単位は10円。取引の際は、実際の取引価格ではなく証拠金という担保を差し入れる。
日経225先物取引は取引できる期間が決まっており、この満期月を限月という。
3月、6月、9月、12月の各限月について、6月と12月が8年、3月と9月が1年6ヵ月の取引期間となっており、常に19の限月取引が並行して行われている。各限月の満期日(SQ日)である第2金曜日の前営業日が取引最終日。
(参考)野村証券のWebサイト
1 正しい。
日経225先物は、日経平均株価(日経225)を原資産とする先物取引であり、大阪取引所に上場している。
(類題)日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)を原資産とする先物取引であり、大阪取引所に上場している。〇
1級 学科試験<基礎編>(2022年1月23日実施)21-1
2 誤り。
日経225マイクロ先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の10倍の金額となり、呼値の単位は5円である。
日経225先物取引には「ラージ」、「ミニ」、「マイクロ」がある。主な違いは取引単位で、ラージの場合は「日経平均株価指数×1,000倍」、ミニの場合は「日経平均株価指数×100倍」、マイクロの場合は「日経平均株価指数×10倍」での取引となる。
(参考)マネックス証券のWebサイト
日経225マイクロ先物の呼値の単位は5円。日経225miniと同様に、30,005円など5円刻みの値段で注文できるため、5円刻みで相場が変動します。相場が5円動いたとき(1刻み動いたとき)の損益変動額は50円です。
(参考)日本取引所グループWebサイト
(類題)日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額が最低取引単位(1枚)となり、日経平均株価(日経225)が30,000円の場合、最低取引金額は3,000万円となる。〇
1級 学科試験<基礎編>(2022年1月23日実施)21-2
3 正しい。
日経225先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額となり、呼値の単位は10円である。
(類題)日経225先物取引の呼値(値段の刻み)の単位は100円であり、30,100円、30,200円など100円刻みの値段で注文ができ、100円刻みで相場が変動する。✖
1級 学科試験<基礎編>(2022年1月23日実施)21-3
4 正しい。
日経225先物は、原則として、3月、6月、9月、12月の各月の第2金曜日の前営業日が取引最終日である。
(類題)日経225先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第2金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、最終清算数値(SQ値)により決済される。〇
1級 学科試験<基礎編>(2022年1月23日実施)21-4
(解法のポイント)先物取引の知識としては、細かな事項のように思われるものの、過去にまるまる同じ論点で問われている。過去問学習の大切さが実感できる。
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