FP3級の過去問を解こう(2024年1月)「金融資産運用」

投資信託 FP

今回のテーマは、「金融資産運用」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)【第2問】(41)~(42)

【第2問】 次の各文章((41)~(42))の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。

(41) 景気動向指数において、完全失業率は、( )に採用されている。
1) 先行系列
2) 一致系列
3) 遅行系列

(42) 追加型株式投資信託を基準価額1万200円(1万口当たり)で1万口購入した後、最
初の決算時に1万口当たり700円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が
1万円(1万口当たり)となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は( ① )
であり、元本払戻金(特別分配金)は( ② )である。
1) ① 200円 ② 500円
2) ① 500円 ② 200円
3) ① 700円 ② 200円

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)問題指示文一部改変

正解(41)  3)(42) 2)

それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。

(41)  3)

景気動向指数は、景気全体の動向を知るために、複数の景気指標を総合して算出したものである。
DI(ディフュージョン・インデックス)と、CI(コンポジット・インデックス)がある。
毎月、内閣府が発表する。
なお、2008年4月分以降、CIが公表の中心となっている。
CIは景気動向の大きさやテンポを、DIは、景気の波及の度合いを測定する。

DI、CIにはそれぞれ先行指数、一致指数、遅行指数がある。

先行指数景気より先に動く指標
・実質機械受注、TOPIX(東証株価指数)
一致指数景気と一致して動く指標
・有効求人倍率、鉱工業生産指数
遅行指数景気に遅れて動く指標
完全失業率、消費者物価指数

類題)景気動向指数において、コンポジット・インデックス(CI)は、景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを主な目的とした指標である。✖
3級 学科試験(2023年9月10日実施)第1問ー11

(42) 2)

投資信託の収益分配金には、「普通分配金」と「特別分配金」の2種類がある。
収益分配金支払後の基準価額が、受益者の個別元本を下回る場合、下回る部分は、特別分配金(元本払戻金)となる。
なお、普通分配金は課税対象だが、特別分配金は非課税である。

分配落ち後の基準価額(1万円)より個別元本(購入価格)(1万200円)が高いので、元本払戻金が発生する。
元本払戻金=1万200円ー1万円=200円
普通分配金=700円ー200円=500円
なお、分配金を受け取った後の個別元本は、元本払戻金の分だけ下がるので、
個別元本=1万200円ー200円=1万円 となる。

類題)追加型の国内公募株式投資信託において、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本を下回る場合、当該受益者に対する収益分配金は、その全額が普通分配金となる。✖
3級 学科試験(2023年9月10日実施)第1問ー12

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