今回のテーマは、「金融派生商品(デリバティブ)の一般的な特徴」である。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2026年1月25日実施)
《問22》 金融派生商品(デリバティブ)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 大阪取引所における日経225先物やTOPIX先物の立会時間には、午前8時45分から
午後3時45分までの日中立会と、午後5時から翌午前6時までの夜間立会(ナイト・セッション)がある。
2) 大阪取引所における金標準先物および金ミニ先物は現物先物取引であり、先物取引の期限が到来した場合は金現物の受渡しにより取引が終了する。
3) オプション取引は、将来の特定の時期に、特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買する権利(オプション)の取引であり、通常、原資産のボラティリティが低下すると、オプションのプレミアムは高くなる。
4) クーポンスワップは、取引の当事者間において、将来の一定期間、同じ種類の通貨について元本を交換せずに金利のみを交換する取引であり、通常、金利変動リスクをヘッジする目的で利用される。
答えを確認する
正解は 1 です。
【前提知識】
金融派生商品(デリバティブ)
それでは、各肢を検討していこう。
1 正しい。
大阪取引所における指数先物取引(日経225先物、TOPIX先物など)の取引時間は、現在以下のようになっている。
- 日中立会
8:45 ~ 15:45 - 夜間立会(ナイト・セッション)
17:00 ~ 翌6:00
2 誤り。
大阪取引所(JPX)における「金標準先物」と「金ミニ先物」では、最終的な決済方法が異なる。
- 金標準先物→現物受渡決済
期限が到来した際、売り手は「金地金(現物)」を渡し、買い手は「代金」を支払うことで取引を終了する。 - 金ミニ先物→差金決済(現金決済)
現物の受け渡しは行わず、売買価格と最終清算数値(SQ値)との差額のみを授受して終了する。
【ポイント】
本肢は、「金ミニ先物も現物の受渡しにより終了する」となっているが、金ミニ先物は差金決済であるため、誤りとなる。
3 誤り。
オプション取引において、ボラティリティ(価格変動率)が高くなるほど、オプションのプレミアム(価格)は高くなる。
- ボラティリティが高い状態
将来、価格が大きく動く可能性が高いことを意味します。買い手にとっては「利益が大きく出るチャンス」が増えるため、権利の価値(プレミアム)が上がる。 - ボラティリティが低い状態
価格が安定しており、権利を行使して利益を得られる可能性が低くなるため、プレミアムは安くなる。
4 誤り。
「クーポンスワップ」は、通貨スワップの一種である。金利スワップとの決定的な違いは、交換する「通貨の種類」にある。
- クーポンスワップ
「異なる通貨」間で、利息(クーポン)のみを交換する。 - 金利スワップ
「同一通貨」間で、異なる種類の金利(例:固定金利と変動金利)を交換する。
【ポイント】
本肢は、「同じ種類の通貨について」とされているため、スワップ取引の分類が混同されており、誤りとなる。


コメント