今回のテーマは、「「固定利付債券の利回り」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)問題 23
問題 23
固定利付債券の利回り(単利・年率)に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等については考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。
一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)
正解:1
所有期間利回りとは
債券を時価(市場価格)で買い付け、償還期限まで保有せず中途売却する場合において、購入価格に対する収益の割合(1年間に受け取る利子と1年あたりの売却差損益の合計)をいう。
所有期間利回り(%) $=\frac{利率+\frac{売却価格-購入価格}{所有期間}}{購入価格} ×100$
問題に当てはめて計算すると、所有期間利回りは、
$\frac{0.9+\frac{102-103}{4}}{103} ×100=0.63$%(小数点以下第3位を四捨五入)
一方、最終利回りとは、債券を購入し、償還期限まで保有した場合の利回りのことをいう。
最終利回り(%)$=\frac{利率+\frac{償還価格-購入価格}{残存期間}}{購入価格} ×100$なので、
問題に当てはめて計算すると、
$\frac{0.9+\frac{100-103}{10}}{103} ×100=0.58$%(小数点以下第3位を四捨五入)
したがって、購入して4年後に売却したほうが、償還期限まで10年保有した場合よりも高い。
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