今回のテーマは、「総合福祉団体定期保険・団体定期保険(Bグループ保険)」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)問題12
問題 12
総合福祉団体定期保険および団体定期保険(Bグループ保険)の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.総合福祉団体定期保険は、企業(団体)を契約者、従業員等を被保険者とする1年更新の定期保険であり、その契約の締結に際しては、被保険者になることについての加入予定者の同意が必要である。
2.総合福祉団体定期保険のヒューマン・ヴァリュー特約は、被保険者の死亡等による企業(団体)の経済的損失に備えるものであり、その特約死亡保険金等の受取人は企業(団体)となる。
3.団体定期保険(Bグループ保険)は、従業員等が任意に加入する1年更新の定期保険であり、原則として、従業員等が保険料を負担する。
4.団体定期保険(Bグループ保険)の加入に際しては、保険約款に基づく告知および医師の診査が必要である。
一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)
正解:4
それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づくものする。
1 正しい。
総合福祉団体定期保険は、企業(団体)を契約者、従業員等を被保険者とする1年更新の定期保険であり、その契約の締結に際しては、被保険者になることについての加入予定者の同意が必要である。
総合福祉団体定期保険
総合福祉団体定期保険は、主契約部分の団体定期保険に、ニーズに応じてヒューマン・ヴァリュー特約や災害総合保障特約を付加することができる保険期間1年更新の掛捨型定期保険である。
締結に際しては、被保険者になることについての加入予定者の同意及び保険約款に基づく告知が必要である。
保険料は、企業が負担し、その全額を損金の額に算入できる。
ヒューマン・ヴァリュー特約では、役員・従業員の死亡または高度障害による法人の経済的損失を補償するために、死亡保険金は法人に支払われる。
(類題)契約の締結には、被保険者になることについての加入予定者の同意が必要である。○
2級 学科試験(2023年9月10日実施)問題 14ー1
2 正しい。
総合福祉団体定期保険のヒューマン・ヴァリュー特約は、被保険者の死亡等による企業(団体)の経済的損失に備えるものであり、その特約死亡保険金等の受取人は企業(団体)となる。
肢1の解説参照。
(類題)ヒューマン・ヴァリュー特約を付加した場合、当該特約の死亡保険金受取人は法人となる。○
2級 学科試験(2023年9月10日実施)問題 14ー4
3 正しい。
団体定期保険(Bグループ保険)は、従業員等が任意に加入する1年更新の定期保険であり、原則として、従業員等が保険料を負担する。
4 誤り。
簡単な告知のみで、医師の診査は不要である。ただし、健康状態によっては、加入できない場合もある。
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