今回のテーマは、「第三分野の保険」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2025年5月25日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2025年5月25日実施)問題19
問題 19
第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
1.がん保険では、通常、90日間または3ヵ月間の免責期間が設けられており、その期間中にがんと診断確定されても、がん診断給付金は支払われない。
2.所得補償保険では、勤務先企業の倒産によって失業した場合、保険金は支払われない。
3.限定告知型の医療保険では、他の契約条件が同一で限定告知型ではない医療保険と比較して、割高な保険料が設定されている。
4.先進医療特約で先進医療給付金の支払対象とされている先進医療は、契約時点において厚生労働大臣によって定められていたものである。
一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2025年5月25日実施)
正解:4
1 正しい。
がん保険では、契約直後にがんと診断されるリスクを避けるため、通常「90日間または3ヵ月間の免責期間」が設けられている。この期間中にがんと診断されても、給付金は支払われない。
2 正しい。
所得補償保険は「病気やケガによる就業不能」を補償するものであり、企業の倒産による失業は対象外である。
3 正しい。
限定告知型(引受基準緩和型)医療保険は、持病がある人でも加入しやすい代わりに、保険会社のリスクが高くなるため、保険料は割高に設定されている。
4 誤り。
先進医療特約で給付対象となるのは、治療を受けた時点で厚生労働大臣が先進医療として定めるものに限られる。契約時点ではなく、実際に治療を受けたタイミングで判断される。
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