FP3級の過去問を解こう(2024年1月)「ライフプランニングと資金計画」

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今回のテーマは、「ライフプランニングと資金計画」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)【第2問】(31)~(32)

【第2問】 次の各文章((31)~(32))の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選び、その番号を解答用紙にマークしなさい。

(31) 毎年一定金額を積み立てながら、一定の利率で複利運用した場合の一定期間経過後
の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、( )である。
1) 資本回収係数
2) 年金終価係数
3) 減債基金係数

(32) 退職により健康保険の被保険者資格を喪失した者で、喪失日の前日までに継続して
( ① )以上被保険者であった者は、所定の申出により、最長で( ② )、健康保
険の任意継続被保険者となることができる。
1) ① 1カ月 ② 2年間
2) ① 2カ月 ② 1年間
3) ① 2カ月 ② 2年間

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)問題指示文一部改変

正解(31) 2)(32) 3)

(31) 2)
一定金額を積み立てながら、一定期間経過後→将来なので、年金終価係数とわかる。
年金終価係数は、毎年の積立額(年金形式)から、将来の元利合計(終価)を求める。

資金計画のための6つの係数

終価係数・・・現在の資金を複利運用したら、将来いくらになるのか(終価)を求める。
現価係数・・・将来の目標金額のために現在いくら必要か(現価)を求める。

年金終価係数・・・毎年の積立額(年金形式)から、将来の元利合計(終価)を求める。
減債基金係数・・・将来の目標金額のために必要な毎年の積立額を求める。

資本回収係数・・・現在の額を運用しながら、受け取れる年金額や住宅ローンなどの借入金に対する利息を含めた毎年の返済額を求める。
年金現価係数・・・希望する年金額を受け取れるために必要な年金原資や住宅ローンなどの年間のローン返済額から借入可能額を求める。

試験対策としては、「どんな場合に、どの係数を使えばよいか」を覚えること。

6つの係数の逆数

一時金運用の将来&現在を計算 終価係数&現価係数
積立て運用の将来&現在を計算 年金終価係数&減債基金係数
取崩し運用の将来&現在を計算 資本回収係数&年金現価係数

それぞれ、逆数(1÷他方の係数)となっており、片方の係数がわからないときは、
知りたい金額 = もとになる金額÷逆数となる係数
として使う。

類題)毎年一定金額を積み立てながら、一定の利率で複利運用した場合の一定期間経過後 の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、(  )である。
1) 減債基金係数
2) 資本回収係数
3) 年金終価係数
(正解)3
2022年5月試験 3級【第2問】(31)

(32) 3)

任意継続制度

加入資格健康保険の被保険者期間が継続して2か月以上ある者
保険料全額自己負担
申請期限退職日の翌日から20日以内に住所地を管轄する健保組合か協会けんぽに申請する
加入期間最長2年間(注)

(注)令和4年1月1日から、法改正により「任意継続被保険者の資格喪失」(健康保険法第38条)が改訂され、資格喪失事由に「任意継続被保険者からの申出」が追加された。これにより、途中で脱退し、国民健康保険等に加入することができるようになった。

類題) 健康保険の被保険者資格を喪失した者で、喪失日の前日までに引き続き2ヵ月以上被保険者であった者は、所定の申出により、最長で(  )年間、健康保険の任意継続被保険者となることができる。

2級 学科試験(2022年度9月実施)問題 2 一部改変

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