FP3級の過去問を解こう(2024年1月)「リスク管理」

リスク FP

今回のテーマは、「リスク管理」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)【第2問】(38)~(40)

【第2問】 次の各文章((38)~(40))の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。

(38) 自動車を運転中にハンドル操作を誤ってガードレールに衝突し、被保険者である運
転者がケガをした場合、( )による補償の対象となる。
1) 対人賠償保険
2) 人身傷害保険
3) 自動車損害賠償責任保険

(39) 所得税において、個人が支払う地震保険の保険料に係る地震保険料控除は、原則と
して、( ① )を限度として年間支払保険料の( ② )が控除額となる。
1) ① 5万円 ② 全額
2) ① 5万円 ② 2分の1相当額
3) ① 10万円 ② 2分の1相当額

(40) がん保険において、がんの治療を目的とする入院により被保険者が受け取る入院給
付金は、一般に、1回の入院での支払日数( )。
1) に制限はない
2) は90日が限度となる
3) は180日が限度となる

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年1月28日実施)問題指示文一部改変

正解:(38) 2) (39) 1) (40)  1)

それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。

(38) 2)

人身傷害補償保険

契約者や家族が契約した自動車または他の自動車に乗っていた時、事故で死傷したり、後遺障害を被った場合、示談を待たずに、自分の過失部分も含めて、保険金額を限度とする損害額の全額が過失相殺されず自分の保険会社から支払われる。

なお、人身傷害補償保険では、自損事故も対象となる。

類題)被保険自動車を運転中に衝突事故を起こして被保険者がケガをした場合、被保険者の過失割合にかかわらず、人身傷害(補償)保険の補償の対象となる。〇
2級 学科試験(2023年1月22日実施)問題 17ー3

(39) 1)

地震保険料控除の金額

その年に支払った保険料の金額に応じて、次により計算した金額が控除額となる。

区分年間の支払保険料の合計控除額
地震保険料50,000円以下支払金額の全額
50,000円超一律50,000円

地震保険料控除の金額

(参考)No.1145 地震保険料控除(国税庁Webサイト)

類題)納税者が支払った地震保険の保険料は、その金額の多寡にかかわらず、支払った全額を地震保険料控除として総所得金額等から控除することができる。✖
2級 学科試験(2023年9月10日実施)問題 34ー2

(40)  1)

がん保険とは

がんと診断されると診断給付金が、がんで入院すると、初日から入院給付金が支払われる。支払い日数および通算支払い限度日数に制限がない。(手術をした場合に支払われる手術給付金も同様)

なお、契約から3か月または90日程度の免責期間があり、この期間中にがんと診断されると給付金等は支払われず、契約は無効となる。

類題)がん保険の入院給付金は、1回の入院における支払日数および通算の支払日数に制限はない。〇
2級 学科試験(2023年1月22日実施)問題 18ー1

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