FP3級の過去問を解こう(2024年5月)「リスク管理」

FP

今回のテーマは、「リスク管理」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)【第1問】(8) ~ (10)

【第1問】 次の各文章(8)~(10)を読んで、正しいものまたは適切なものには〇で、誤っているものまたは不適切なものには✖で答えなさい。

(8) 変額個人年金保険では、特別勘定の運用実績に基づいて、将来受け取る年金額が変動する。
(9) 普通傷害保険の保険料は、被保険者の性別や加入時の年齢によって異なる。
(10) 自動車保険の対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車を運転中に誤って起こし
た事故により他人を死傷させ、法律上の損害賠償責任を負った場合、自動車損害賠償
責任保険(自賠責保険)から支払われる限度額を超える損害賠償額に対して保険金が
支払われる。

一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)問題指示文一部改変

正解:(8)  ○(9) ✖(10)  ○

それでは、問題を検討していこう。

(8)  ○

変額保険は、保険会社が受け取った保険料を株式や債券等で運用し、その運用成果によって保険金額や解約返戻金、年金額が変動する。
保険料は、特別勘定で運用されている。
変額保険には、終身型と有期型の2種類があり、どちらも解約返戻金等は、運用成果によるので、最低保証額はない。
ただし、死亡保険金等には、最低保証額が設定されている。

類題)変額個人年金保険は、特別勘定の運用実績によって、将来受け取る年金額や死亡給付金額は変動するが、解約返戻金額は変動しない。✖
3級 学科試験(2023年9月10日実施)(8) 

(9) ✖

普通傷害保険は、国内外を問わず、家庭内、職場(出張先も含む)、通勤、旅行やスポーツなどの日常生活で起こる事故による傷害に対応する。なお、職業により保険料が異なる。(危険が伴うかどうか)

普通傷害保険の対象外

  • 戦争・地震・噴火・津波によるもの
  • 細菌性食中毒・ウイルス性食中毒
  • 熱中症による通院

類題)普通傷害保険では、被保険者が就業中の事故によりケガをした場合、補償の対象となる。○
2級 学科試験(2022年度9月実施)問題 18ー2

(10)  ○

対人賠償保険

  • 他人(家族以外)を死傷させた場合、自賠責保険で支払われる金額を超える部分のみを補填
  • 酒酔い運転、無免許運転(免許失効中も含む)による事故も補償
  • 本人配偶者父母が被害者の場合、保険金は支払われない
  • 保険金の額は無制限にできる

類題)被保険自動車を運転中に衝突事故を起こして被保険者の配偶者がケガをした場合、対人賠償保険の補償の対象となる。✖
2級 学科試験(2023年1月22日実施)問題 17ー4

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