FP3級の過去問を解こう(2024年5月)「生命保険」

生命保険 FP

今回のテーマは、「生命保険」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)【第2問】

【第2問】 次の各文章((36~(37))の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選びなさい。

(36) 国内で事業を行う生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構による補償の対象となる保険契約については、高予定利率契約を除き、破綻時の( )の90%まで補償される。
1) 解約返戻金相当額
2) 責任準備金等
3) 既払込保険料相当額

(37) 生命保険の保険料は、( ① )および収支相等の原則に基づき、予定死亡率、( ② )、予定事業費率の3つの予定基礎率を用いて計算される。
1) ① 大数の法則 ② 予定利率
2) ① 適合性の原則 ② 予定利率
3) ① 大数の法則 ② 予定損害率

一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級 学科試験(2024年5月26日実施)問題指示文一部改変

正解:(36) 2)(37) 1)

それでは、問題を検討していこう。

(36) 2)

生命保険契約者保護機構では、再保険を除く、国内の元受保険契約(財形保険も同様)で、運用実績連動型保険契約の特定特別勘定部分以外について、破綻時点の責任準備金等の90%(ただし、高予定利率契約は除く)が補償される。

(37) 1)

大数の法則とは
個別にみると不確定な場合でも、数多くのケースでみると一定の法則(確率)があることをいう。
保険会社は、過去のデータを元に大数の法則を使って年齢別の死亡率などを予測し、保険料を算出している。

収支相等の原則とは
「払込保険料総額 + 運用益 = 支払保険金総額 + 経費」となるように保険料を算定する。

保険料算定の基礎率

予定死亡率性別・年齢別の死亡者数を予想し、将来の保険金などの支払いに充てるための必要額を算定する。
・死亡保険では、死亡率を低く見込むと保険料は安くなる
・生存保険では、死亡率を低く見込むと保険料は高くなる
予定利率資産運用による一定の収益をあらかじめ見込んで、その分保険料を割り引く。
・予定利率を高く見込むと保険料は安くなる
予定事業費率事業運営に必要な諸経費をあらかじめ見込んでいる。
・予定事業費率を低く見込むと保険料は安くなる。

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