FP2級の過去問を解こう(2024年1月)「オプション取引」

オプション取引 FP

今回のテーマは、「オプション取引」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)問題26

問題 26
オプション取引の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.オプション取引において、コール・オプションは「権利行使価格で買う権利」であり、プット・オプションは「権利行使価格で売る権利」である。
2.オプション取引のうち、満期日だけに権利行使ができるものはヨーロピアンタイプと呼ばれ、満期日までの権利行使期間中であればいつでも権利行使ができるものはアメリカンタイプと呼ばれる。
3.コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。
4.プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年1月28日実施)

正解:4

それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、特に指示のない限り、2023年10月1日現在施行の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づくものする。

1 正しい。

オプション取引の権利
コール・オプション・・原商品を買うことができる権利(買う権利)
プット・オプション・・原商品を売ることができる権利(売る権利)

(類題) オプション取引において、特定の商品を将来の一定期日に、あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で売る権利のことを、コール・オプションという。✖
3級 学科試験(2023年5月28日実施)(15)

2 正しい。

オプションの種類
アメリカンタイプ・・満期日以前にいつでも権利行使が可能なオプション
ヨーロピアンタイプ・・特定の権利行使日のみ権利行使が可能なオプション

類題)権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なものをアメリカン・オプション、特定の権利行使日のみ権利行使が可能なものをヨーロピアン・オプションという。〇
1級 学科試験<基礎編>(2023年9月10日実施)《問20》ー3

3 正しい。

コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる

満期までの期間(残存期間)が長いほど、原商品価格が大きく変動する余地があり、利益が出る可能性が高い。

類題)オプション取引において、他の条件が同一であれば、満期までの残存期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。〇
3級 学科試験(2023年9月10日実施)(15)

4 誤り。

コール・プットにかかわらず、オプションの売り手の利益はプレミアムに限定される。

オプションの買い手と売り手の利益と損失の関係
プレミアム利益損失
買い手支払う原商品価格の動き次第で無限定当初支払ったプレミアムの限定
売り手受け取る当初受け取ったプレミアムが最大原商品価格の動き次第で無限定

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