今回のテーマは、「生命保険の一般的な商品性」である。
それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年1月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年1月26日実施)《問11》
《問11》 生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
(a) 逓増定期保険は、保険期間の経過とともに所定の逓増率により死亡保険金額が増加する保険であり、通常、死亡保険金額は基本保険金額の10倍に達するまで増加する。
(b) 特定疾病保障定期保険は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中などの特定疾病による所定の状態について保障する保険であり、被保険者が特定疾病により高度障害状態になった場合は、特定疾病保険金と高度障害保険金をそれぞれ受け取ることができる。
(c) 収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、保険金受取人が毎月一定額の給付金を年金形式で受け取ることができる保険であり、支払われる給付金の総額は保険期間の経過に伴って増加する。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級 学科試験<基礎編>(2025年1月26日実施)
正解:4
それでは、各肢を検討していこう。
(a)誤り。
逓増定期保険とは、保険期間中に保険金額が段階的に増加する定期保険です。保険料は一定だが、死亡時に受け取れる保険金額が大きくなる。
基本保険金額の5倍を限度に、所定の割合で保険金額が増加する。
中途解約した場合に、解約返戻金(解約払戻金)がある。
(b)誤り。
特定疾病保障定期保険は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中などの特定疾病による所定の状態について保障する保険であり、被保険者が特定疾病により高度障害状態になった場合は、特定疾病保険金を受け取ることができる。その時点で契約が消滅する。
特定疾病以外の原因で、死亡または高度障害になった場合は、同額の死亡保険金・高度障害保険金が支払われる。
(c) 誤り。
収入保障保険とは、被保険者が死亡や高度障害状態になったときに、残された家族に保険金が支払われる保険である。保険金は年金形式で受け取るのが一般的ですが、一時金で受け取ることもできる。
保険期間の経過とともに保障額が段階的に減っていく逓減型の保険。
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