FP2級の過去問を解こう(2024年5月)「債券の利回り(所有期間利回り)」

債券 FP

今回のテーマは、「固定利付債券の所有期間利回り」である。

それでは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)問題24

問題 24
表面利率が0.5%、償還までの残存期間が10年の固定利付債券を額面100円当たり100円で購入し、購入から2年後に額面100円当たり96.3円で売却した場合の所有期間利回り(単利・年率)として、最も適切なものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等は考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。また、「▲」はマイナスを意味するものとする。

1. ▲1.40%
2. ▲1.35%
3. 0.04%
4. 1.00%

一般社団法人 金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 学科試験(2024年5月26日実施)

正解:2

それでは、問題を検討していこう。

所有期間利回りとは

債券を時価(市場価格)で買い付け、償還期限まで保有せず中途売却する場合において、購入価格に対する収益の割合(1年間に受け取る利子と1年あたりの売却差損益の合計)をいう。

所有期間利回り(%)  $=\frac{利率+\frac{売却価格-購入価格}{所有期間}}{購入価格} ×100$

問題に当てはめて計算すると、
$\frac{0.5+\frac{96.3-100}{2}}{100} ×100 =$▲1.35%
となる。

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